ＦＸ初心者のための基礎知識：システムトレード

“ＦＸ初心者”にとっての儲け方のさまざまなノウハウについて、５回にわたって解説していきたいと思います。
第１回目は“システムトレード”です。

“システムトレード”とは、早い話が、取引について一定の条件の下で動作するプログラム（ソフトウェア）を用いて、ほぼ自動的にパソコンで取引を行うものです。
“システムトレード”はＦＸ(外国為替証拠金取引)だけではなく、株や先物取引などでも使われています。

“楽”と言えば、これほど楽な投資術はなく、一度取引を始めたらなかばほったらかしで儲かるというものです。
さらに“システムトレード”のもう一つのメリットは、“投資者の感情を排する”ということがあります。
損益が出たら誰でも取り戻そうと躍起になるし、マージンコールがかかれば際限なく追加証拠金を上積みしてしまったりするものです。“システムトレード”は、パソコンの前で毎日相場変動祈願（？）をするという胃の痛くなりそうな日々から解放してくれる効用があります。

“システムトレード”を行うプログラム（ソフトウェア）はいくつかリリースされており、中には初期導入費用無料で“成功報酬型”のシステムもあります。

それでは、“システムトレード”は“ＦＸ初心者”に真っ先にお勧めできるかというと、そういうわけでもないというのが正直なところです。
“システムトレード”は“自動売り買いの結果を分析する”ということに意義があるので、必然的に株式売買の各種理論（この連載の最後に解説します）や独自に発見した法則を取引に反映させなければなりません。
したがって“ＦＸ初心者”にとっては、最初は実際に日々の相場の動きを見ながら手動取引を行い、コツがわかってきたところで“システムトレード”を試してみるというのがよいと思われます。