ベトナム株式会社の今後

外国株式の中でも、“中国株”に次ぐ人気で注目を集めているのが“ベトナム株”です。
しかしベトナムの株式会社の少なさに驚く人も多いかと思います。
というのも、ベトナムは社会主義共和国だからです。
ですから、企業の多くは“国営”なため、ベトナムは株式会社の数が少ないのです。

とはいえ現在ベトナム政府が進めている計画は、今後ますます“ベトナム株式”会社を増やし続けるという意向になっており、現在ある国営企業の内の８割近くは株式会社になると言われています。
しかし株式会社になったからといって、すべての企業が上場されているわけではありません。
現在ベトナムで上場している企業はほんの一部で、それ以外の株式会社は現在のところは市場外の取引きとなっています。

“ベトナム株”の市場外取引きは、非公式ではありますが、厳格なルールの下とりおこなわれているため証券取引所で上場されているものと同等の扱いがされています。
ベトナム政府もこのような市場を放っておくわけがありませんから、統制された末、これらの多くの企業が上場を果たすのは間違いありません。
となると上場企業の数も一段と増え、“ベトナム株”は豊富な銘柄にますます活気付くと予想されます。

また、外国人の“ベトナム株”保有率が３０％から４９％に引き上げられたのを見てもわかるように、外国人投資家に対する規制をさらに緩める可能性も充分あります
現在のところ、外国人投資家の“ベトナム株”保有率は全体の２〜３割といった所ですが、今後ますます“ベトナム株式”会社への投資はさかんになる気配といって良いでしょう。