住宅ローンの際に利用する保証会社

“住宅ローン”を組む際、“担保”や“保証人”が必要になります。これは、借り入れを行った消費者に万が一のことがあって返済能力をなくしてしまった場合に対するローン会社の保険です。これがなければ、ローンというシステムは成立しなくなります。

しかし、“住宅ローン”はあまりに金額が大きく、さらに返済期間も長期に渡るため、“連帯保証人”になる可能性があまりに高く、たとえ近しい人であっても自分がなろうという人はまずいません。
自分の生活基盤が脅かされかねないのですから、人情うんぬん以前の問題です。

よって、“住宅ローン”というシステムを成立させるには、別の方法で連帯保証をしてくれる存在を生み出さなければなりません。
そうして誕生したのが、“信用保証会社”という会社です。

“信用保証会社”は、ローン利用者が“保証料”を支払うことで、“連帯保証人”となります。
つまり、“信用”をお金で買い、その“信用”で連帯保証を承るということです。

民間の“住宅ローン”を利用する場合は、保証会社の“債務の保証請負”が義務付けられています。
金額が大きいので、一般の方では返済能力が追いつかないのです。
でも専門の会社であれば、ローン会社も安心してお金を貸せます。

“お金でお金を借りるための信用を買う”というのも奇妙な話ですが、こういったシステムにしないとローンは成立しません。
そもそもローンというものは、消費者と金融機関という“信頼や情のない関係”の中でお金の貸し借りを行うわけですから、客観的な立場の保証がないと立ち回りません。

この世の中で最も客観的なのは、結局“お金”なのです。
ですので、このシステムは極めて合理的といえるでしょう。