転職フェアに行く前に：転職の面接で“退職理由”を聞かれたら

はじめての転職をする上で、全く緊張することなく面接をこなせる人はなかなかいないと思います。
緊張している上に答えを返しにくい質問をされたら・・・

“本音を話すことで評価を下げるかもしれない。だからといって嘘をついてはいけないし……”と、頭の中で色々なことを考え、しどろもどろな返答になってしまう事がありがちです。
とっさに出た返答によって、面接担当者の心証を損なう恐れもあります。
“聞かれたら困る”と思う質問をあらかじめ考えておき、返答の練習をしておきましょう。

面接で必ず聞かれると言ってもいいほどの質問は、“どうして前の会社を辞めた（辞めようと思っている）のですか？”ということです。
これについての対策を考えてみます。
企業が面接で“退職理由”を聞く理由とは？
まずはなぜ面接担当者が“どうして前の会社を辞めた（辞めたいのか）のですか？”を尋ねるのかを理解しておきましょう。

その理由は・・・

●前の会社と同じ理由で、また辞めてしまうことにならないだろうか？

●前の会社を退職するきっかけになった不満を、自社によって解消をしてあげることはできるのか？（うちに入社することによって、この人は幸せになれるのだろうか？）

・・・といったことを確かめるための質問です。

応募者が退社の理由を、例えば“残業が多く、自分の体力がもたなかった”と語ったとします。
もし面接を受けに行った会社も残業が多ければ、“この人はうちの会社に来るべきではない”と判断するのが当然ですよね。
この例は分かりやすい例ですが、微妙な事例として“前の会社では人間関係がうまくいかなかった”という場合があります。
確かに、人間関係における悩みは転職することによって環境が変わり、解消することができるように思えます。

この理由が転職の理由としては最も多いのですが、簡単に口にしない方が無難です。
人事担当者が“うちの会社はアットホームな雰囲気でみんなとても仲がいいから大丈夫だよ”なんて友好的な反応をしてくれる人であればいいのですが、なかなかそうはいきません。
実際には、ほとんどの人事担当者はこう思うでしょう。

“人間関係の悩みはどこの職場でも絶対にあるはず。この人は人間関係がうまくいかないとすぐに逃げ出してしまう人なのだろうか？”

・・・いい印象をあたえることはありません。

“本当に人間関係が原因であり、それ以外の原因が見当たらない・・・”と思うかもしれませんが、少し返答の表現を変えることにより、同じ内容を話していても印象を変えることができます。