体臭予防：“口呼吸”と“口臭”

最近、“口呼吸”をする人が増えていると言われています。
ある大学の教授が、講義にペットボトルのお茶を持っている学生がとても多いことに驚き、それは“口やのどが渇くため、つまり“口呼吸”をする人（若者に多いらしい）が増えてきているためではないか”と指摘していました。

鼻がつまったりしていて、どうしても口でしか呼吸できない時もあるでしょう。
しかし常に口で息をしていると、体にとってさまざまな不都合が出てきてしまいます。
まず第一に、“体臭”の中でも気にしている人が多いといわれる“口臭”が強くなります。
“口臭”は口腔内の病気である虫歯や歯周病によるものが多いのですが、“口呼吸”により虫歯や歯周病になりやすい環境が作られてしまうのです。
それは“唾液”に関係しています。
“唾液”というのは、口の中に残った食べ物のカスを洗い流したり、酸性度（ｐH）を一定に保つなどの役割をしています。
口の中は食事をするたびに食べ物のカスによって虫歯になりかけ、それを唾液が治すというサイクルが繰り返されているのです。
“口呼吸”をしていると分泌された唾液がすぐ乾いてしまうため、唾液の役割が発揮されずに虫歯や歯周病を進行させてしまうことになるのです。

自分の“体臭”に悩んでいる人はその部位やにおいによって対策が違いますが、“口臭”に悩んでいる人で“口呼吸”が原因の一つと考えられる場合には、まずそこから治していくのがよいと思います。
“口呼吸”を治すには、チューイングガムを毎日１時間ほど口を閉じて噛むと効果があるようです。
ただし“シュガーレス”ガムにしてくださいね。