体臭予防：“口臭”と病気

においは人それぞれに感じ方が違うため、例えばそのにおいをかいだことのない人にどんなにおいなのかを言葉で説明しようとしてもそれは不可能に近いそうです。
自分や他人の“体臭”についても、それが気になる人とまったく気にならない人がいます。

自分の“体臭”を気にしていない人の中にも、実際はかなりのにおいを放っているということもあります。
特に“口臭”、中でも虫歯や歯周病が進んでにおいを発している“口臭”の場合は、本人には気づいていないことが多いのです。
どうしても周囲の人には気になってしまうにおいなのですが、本人がまったく気づいていないため直接本人にも伝えづらく、歯科を受診することもなく病状は悪化してしまうことがあります。

周囲の人にもわかるような“口臭”の原因には、虫歯や歯周病のほかに“舌苔（ぜったい）”や呼吸器系の病気、糖尿病、腎臓の病気、食事の内容、喫煙などがあります。
食べ物によるにおいであれば時間がたてば自然に消えますし、食後の歯みがきやうがいで防ぐこともできます。
それに周囲の人も食べ物であれば、例えば“昨日ニンニク食べてきた〜？”などと伝えやすいものです。
しかし病気が原因の場合には、“口臭”が治療を必要とするサインになっていることもあります。

他人の口がにおうからといって、それを教えるのは非常に伝えづらいことだと思います。
しかしあまりににおいが強い場合、治療が必要な何かの病気を持っているのかもしれません。
その人の体を思うなら、身近な家族や親しい人がアドバイスしてあげることも大切です。